Cコース 2025年度

Cコース 2025年度講義プログラム募集詳細はこちら


時間
9:00-18:00(12:00-13:00 お昼休憩)
開催形式
東大本郷キャンパスにて対面で実施します。
その他
講師、講義タイトル、内容、開催形式等は変更となる可能性がございます。※他、外部演習含む。
C-1 職域架橋型コース
講義一覧C-2 地域連携型コース講義一覧
テーマ内容 予定講師
4/20(日)
講義内容
午前 TICPOCオリエンテーション(支援する人と支援される人とその関係に生じていることをどう見て、扱っていくか) 東京大学医学部附属病院
笠井清登
熊倉陽介
金原明子
田尻智哉
午後 当事者研究 東京大学先端科学技術研究センター 熊谷晋一郎教授
東京大学先端科学技術研究センター 綾屋紗月教授
ダルク女性ハウス 上岡陽江代表
5/18(日)
講義内容
午前 総合病院の心理臨床と支援者支援 国家公務員共済組合連合会虎の門病院 心理部室長
臨床心理士/公認心理師 舘野由美子
東京医療センター精神科 臨床心理士/公認心理師 千葉ちよ
午後 トラウマ焦点化治療 兵庫県こころのケアセンター
副センター長兼研究部長 亀岡智美
7/13(日)
講義内容
午前 精神分析 大正大学心理社会学部 池田暁史教授
午後 被害者支援~TICに基づく支援と支援者支援~ 被害者支援都民センター 心理相談担当責任者 鶴田信子
9/21(日)
講義内容
午前 心への介入とは何か 白金高輪カウンセリングルーム
主宰・臨床心理士 東畑開人
午後 多職種協働における折衷主義から多元主義へ

"Values-based practice
ー価値観の多様性に向きあう実践医療倫理ー"
京都大学大学院医学研究科 村井俊哉教授


東京大学医学部附属病院 榊原英輔講師


10/19(日)
講義内容
午前 患者・家族の言葉からみえてくるがん療養生活 東京女子医科大学神経精神科 赤穂理絵准教授
午後 見えない心を可視化する -心理アセスメントによるケース理解 - 中村心理療法研究室 治療的アセスメント・アジアパシフィックセンター 臨床心理士 中村紀子
1/25(日)
講義内容
午前 手の届き難い方への精神分析的アプローチ
~援助提供モデルと自己理解促進モデルの
長所と短所~
神戸女学院大学心理学部 若佐美奈子准教授
午後 当事者としての治療者の強さと弱さ 甲南大学文学部 富樫公一教授
3/15(日)
講義内容
午前 『責任、帰責性、「自己責任」』 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 國分功一郎教授
東京大学先端科学技術研究センター 熊谷晋一郎教授
午後 TICPOCふりかえり
(今後の実践に向けた概念と課題の整理、
支援者支援)
東京大学医学部附属病院
笠井清登
熊倉陽介
TICPOCスタッフ
  • 講師、講義タイトル、内容等は変更となる可能性がございます。
C-2 地域連携型コース
講義一覧
テーマ内容 予定講師
4/20(日)
講義内容
午前 TICPOCオリエンテーション(支援する人と支援される人とその関係に生じていることをどう見て、扱っていくか) 東京大学医学部附属病院
笠井清登
熊倉陽介
金原明子
田尻智哉
午後 当事者研究 東京大学先端科学技術研究センター 熊谷晋一郎教授
東京大学先端科学技術研究センター 綾屋紗月教授
ダルク女性ハウス 上岡陽江代表
6/15(日)
講義内容
午前 共同創造~研究・医療・医学教育における
導入の試みから学んだこと~
国立精神・神経医療研究センター室長 山口創生
東京大学 医学のダイバーシティ教育研究センター 里村嘉弘
東京大学附属病院 精神神経科 金原明子
午後 共同創造~様々な場所における当事者の活躍~ 精神障害当事者会ポルケ 山田悠平代表理事
東京大学 医学のダイバーシティ教育研究センター
学術専門職員・ピアサポートワーカー 佐々木理恵
8/31(日)
講義内容
午前 22q11.2欠失症候群 -重複する障害を抱えた子どもとその家族の生活- 22 HEART CLUB 「22 HEART CLUB~22q11.2欠失症候群の子どもとその親が集うサークル」会員
午後 薬物依存症をもつ人を地域で支える 国立精神・神経医療研究センター部長 松本俊彦
9/21(日)
講義内容
午前 心への介入とは何か 白金高輪カウンセリングルーム
主宰・臨床心理士 東畑開人
午後 多職種協働における折衷主義から多元主義へ

"Values-based practice
ー価値観の多様性に向きあう実践医療倫理ー"
京都大学大学院医学研究科 村井俊哉教授


東京大学医学部附属病院 榊原英輔講師


12/21(日)
講義内容
午前 複雑なトラウマを抱える人の支援と回復 大阪大学大学院人間科学研究科教授 野坂祐子
午後 東日本大震災被災地におけるメンタルヘルス対策 岩手医科大学医学部神経精神科学講座 大塚耕太郎教授
2/15(日)
講義内容
午前 精神障害にも対応した地域包括ケアと権利擁護 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部 藤井千代部長
午後 地域における退院支援・若者支援の実践と人材育成 社会福祉法人巣立ち会 田尾有樹子理事長
3/15(日)
講義内容
午前 『責任、帰責性、「自己責任」』 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 國分功一郎教授
東京大学先端科学技術研究センター 熊谷晋一郎教授
午後 TICPOCふりかえり
(今後の実践に向けた概念と課題の整理、
支援者支援)
東京大学医学部附属病院
笠井清登
熊倉陽介
TICPOCスタッフ
  • 講師、講義タイトル、内容等は変更となる可能性がございます。

C-1コース講義内容

4月

  1. 東京大学医学部附属病院
    笠井清登
    熊倉陽介
    金原明子
    田尻智哉4/20(日)AM

    TICPOCオリエンテーション(支援する人と支援される人とその関係に生じていることをどう見て、扱っていくか)
    イントロダクションとしてTI(トラウマインフォームドな対応), CP(共同創造), OC(組織変革)について概説し、TICPOC Cコースの目的や取組みについて共通認識を持つ。グループワークの実施やスタッフによる発表を通じて、受講生と一緒にTICPOCで学ぶことの意義を再確認する。
  2. 東京大学先端科学技術研究センター 熊谷晋一郎教授
    東京大学先端科学技術研究センター 綾屋紗月教授
    ダルク女性ハウス 上岡陽江代表4/20(日)PM

    当事者研究
    当事者研究に影響を与えた当事者活動の系譜、先行する当事者活動のどのような部分が受け継がれて当事者研究が誕生したかについての「歴史」、当事者研究を実践しているグループで大切にされている「理念や態度」について概説する。

5月

  1. 国家公務員共済組合連合会虎の門病院 心理部室長
    臨床心理士/公認心理師 舘野由美子
    東京医療センター精神科 臨床心理士/公認心理師 千葉ちよ5/18(日)AM

    総合病院の心理臨床と支援者支援
    総合病院における心理士の役割や心理臨床の実際について、2名の講師それぞれの立場から講演をおこなう。多職種が協働し、組織の中で機能するうえで、心理士にどのような素養が求められるのか具体的に学ぶ。
  2. 兵庫県こころのケアセンター
    副センター長兼研究部長 亀岡智美5/18(日)PM

    トラウマ焦点化治療
    国内で取り組まれているトラウマ焦点化治療を概説し、それぞれの共通点を示した上で、子どものトラウマ焦点化治療についての理解を深める。併せてトラウマインフォームドケア(TIC)の必要性を展開し、様々な領域での活用を紹介する

7月

  1. 大正大学心理社会学部 池田暁史教授7/13(日)AM

    精神分析
    ジークムント・フロイトが精神分析を見出すまでの歴史的経緯を概観しながら、精神分析の基本を学ぶ。また精神分析の思考法が決してトラウマ臨床と対立するものではないことを解説する。
  2. 被害者支援都民センター 心理相談担当責任者 鶴田信子7/13(日)PM

    被害者支援~TICに基づく支援と支援者支援~
    事故や事件の被害者の特徴や特有の問題について理解し、その支援のあり方について考える。トラウマに配慮したケアのあり方や、背景となる法制度などの支援の枠組みについて概説を行う。架空事例についてのワークを通して、事故や事件の被害者に対する包括的な支援体制を構築するための考え方を学ぶ。また、トラウマを抱えた人に対する心理教育のロールプレイを通して、トラウマインフォームドケアについての理解を深める。

9月

  1. 白金高輪カウンセリングルーム
    主宰・臨床心理士 東畑開人9/21(日)AM

    心への介入とは何か
    臨床心理学には本来、心理モデルと社会モデルの両方の視点があったはずだが、心理士が専門職化していく過程で、心理モデルが大きな影響力を持つようになった。しかし、公認心理師が成立し、公共財源がシュリンクしていく中で、臨床心理学は再び社会モデルに取り組まねばならないと、私は考えている。そのとき、第1に取り組まれるべきは、心理的援助そのものを社会論の立場から捉え直すことである。すなわち、心理モデル自体が社会論から見ると一体なんであるのか、そういう問いに取り組んでみたい。それは次の時代にあって、臨床心理学が生き残るために必ず取り組まねばならない課題と考えている。
  2. 京都大学大学院医学研究科 村井俊哉教授9/21(日)PM

    多職種協働における折衷主義から多元主義へ
    折衷主義としての生物・心理・社会モデルを超えて、方法についての多元主義と価値についての多元主義を学び、多職種協働の現場でどのように適用できるかを考える。またケアにまつわる様々な概念デバイスについて理解を深める。
  3. 東京大学医学部附属病院 榊原英輔講師9/21(日)PM

    "Values-based practice
    ー価値観の多様性に向きあう実践医療倫理ー"
    英国の精神科医で哲学者でもあるフルフォードは、価値に基づく実践 (values- based practice; VBP)を提唱し、多様な価値観が飛び交う医療現場において、 エビデンスに基づく医療を補完するスキルだと位置づけた。VBPは共同意思決定を 実現するためにも必須の考え方であり、講義では簡単な演習も織り交ぜながら、 VBPの基本的な考え方を10のプロセスに沿って解説する。

10月

  1. 東京女子医科大学神経精神科 赤穂理絵准教授10/19(日)AM

    患者・家族の言葉からみえてくるがん療養生活
    がんをはじめとした身体疾患をもつ患者さんの心のケアを専門とするリエゾン精神科医の立場から、大学病院や総合病院での精神科臨床の実際について講演をおこなう。身体疾患にともなう心理社会的ストレスや家族との関係性について学び、支援の在り方を考える。
  2. 中村心理療法研究室 治療的アセスメント・アジアパシフィックセンター 臨床心理士 中村紀子10/19(日)PM

    見えない心を可視化する -心理アセスメントによるケース理解 -
    目に見えない心の構造を外在化して「見える」ものにすると、自分を客観的に理解する稀有な経験となる。

1月

  1. 神戸女学院大学心理学部 若佐美奈子准教授1/25(日)AM

    手の届き難い方への精神分析的アプローチ
    ~援助提供モデルと自己理解促進モデルの
    長所と短所~
    一般的なケア場面に力動的視点を導入し、ケース理解とケアを立体的に深める方法について学ぶ。具体的な事例を用いて、力動的アセスメントと介入の在り方について、実際的に学ぶ。
  2. 甲南大学文学部 富樫公一教授1/25(日)PM

    当事者としての治療者の強さと弱さ
    対人援助の現場に生まれる人間関係に焦点を置き、臨床実践と倫理について講演を行う。 人を対人援助に携わる専門家にする訓練とコミュニティの影響を考えながら、 専門家業務に不可避的に内包されている加害性、可傷性、差別的態度、脆弱性について考える機会としたい。

3月

  1. 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 國分功一郎教授
    東京大学先端科学技術研究センター 熊谷晋一郎教授3/15(日)AM

    『責任、帰責性、「自己責任」』
    哲学研究の世界では、自発性、主体性、言い換えれば“意志"の存在が疑われている。依存症をもつ人を、「意志が弱い」と認識するなど、“近代的意志"の存在を前提とした“常識"が人間に害を及ぼしている可能性について考え、ケアのあり方を再考する。
  2. 東京大学医学部附属病院
    笠井清登
    熊倉陽介
    TICPOCスタッフ3/15(日)PM

    TICPOCふりかえり
    (今後の実践に向けた概念と課題の整理、
    支援者支援)
    年間の講義を通して得た学びや支援に対する意識の変化、そして今後どのように社会に実践していきたいかを自由形式で共有し、TICPOCの視点での包括的な支援について受講生と一緒に検討する

C-2コース講義内容

4月

  1. 東京大学医学部附属病院 
    笠井清登
    熊倉陽介
    金原明子
    田尻智哉4/20(日)AM

    TICPOCオリエンテーション(支援する人と支援される人とその関係に生じていることをどう見て、扱っていくか)
    イントロダクションとしてTI(トラウマインフォームドな対応), CP(共同創造), OC(組織変革)について概説し、TICPOC Cコースの目的や取組みについて共通認識を持つ。グループワークの実施やスタッフによる発表を通じて、受講生と一緒にTICPOCで学ぶことの意義を再確認する。
  2. 東京大学先端科学技術研究センター 熊谷晋一郎教授
    東京大学先端科学技術研究センター 綾屋紗月教授
    ダルク女性ハウス 上岡陽江代表4/20(日)PM

    当事者研究
    当事者研究に影響を与えた当事者活動の系譜、先行する当事者活動のどのような部分が受け継がれて当事者研究が誕生したかについての「歴史」、当事者研究を実践しているグループで大切にされている「理念や態度」について概説する。

6月

  1. 国立精神・神経医療研究センター室長 山口創生
    東京大学 医学のダイバーシティ教育研究センター 里村嘉弘
    東京大学附属病院 精神神経科 金原明子6/15(日)AM

    共同創造~研究・医療・医学教育における
    導入の試みから学んだこと~
    研究・医療・医学教育における共同創造の導入の試みについて紹介する。工夫したこと、経験当事者や研究者・医療者・教員からの反応、そこから学んだことや課題について共有し、様々な領域の共同創造について理解を深める。
  2. 精神障害当事者会ポルケ 山田悠平代表理事
    東京大学 医学のダイバーシティ教育研究センター
    学術専門職員・ピアサポートワーカー 佐々木理恵6/15(日)PM

    共同創造~様々な場所における当事者の活躍~
    共同創造の時代における経験当事者が有する価値・意義を深め、専門職に内在する偏見や権力勾配等について、あらためて意識を向け、共同創造的な社会の実現に向かう機会とする。演者は、当事者の経験を活かして、教育・政策提言・メディアにおける発信を行っている。

8月

  1. 22 HEART CLUB 「22 HEART CLUB~22q11.2欠失症候群の子どもとその親が集うサークル」会員8/31(日)AM

    22q11.2欠失症候群 -重複する障害を抱えた子どもとその家族の生活-
    22q11.2欠失症候群という、身体障害・知的障害・精神障害が併存しやすい染色体起因疾患をもつ子ども達と、それを支える親の体験する複合的な困難に関して、家族の立場から講演をおこなう。重複する障害をもつ人達を前に、医療・福祉・教育の仕組みをどのように変えていく必要があり、支援者にはどのような役割が求められるのか、家族会の立場で活動する講師と一緒に考える機会をもつ。
  2. 国立精神・神経医療研究センター部長 松本俊彦8/31(日)PM

    薬物依存症をもつ人を地域で支える
    刑の一部執行猶予制度下で刑務所内処遇から社会内処遇へと施策の転換が行われつつあり、社会の中に増えつつある薬物依存症をもつ人の地域生活を支えるための支援について、基本的な考え方を身につけるための講演を行う。トラウマを背景とし、苦痛を和らげるための自己療養としての物質依存をもつ人に対して、厳罰主義的な対応は無効であるばかりかトラウマ体験を重ねて回復を妨げるということを認識する。その上で、SMARPPやVoice Bridges(声の架け橋) Projectなど、全国的にひろがりつつある薬物依存症地域支援のための具体的な取り組みについて、その理念と実践のための方法論を学ぶことを通して、トラウマとアディクションの統合的な支援の考え方に基づいた、具体的な臨床実践を展開できるための素養を身につける。

9月

  1. 白金高輪カウンセリングルーム
    主宰・臨床心理士 東畑開人9/21(日)AM

    心への介入とは何か
    臨床心理学には本来、心理モデルと社会モデルの両方の視点があったはずだが、心理士が専門職化していく過程で、心理モデルが大きな影響力を持つようになった。しかし、公認心理師が成立し、公共財源がシュリンクしていく中で、臨床心理学は再び社会モデルに取り組まねばならないと、私は考えている。そのとき、第1に取り組まれるべきは、心理的援助そのものを社会論の立場から捉え直すことである。すなわち、心理モデル自体が社会論から見ると一体なんであるのか、そういう問いに取り組んでみたい。それは次の時代にあって、臨床心理学が生き残るために必ず取り組まねばならない課題と考えている。
  2. 京都大学大学院医学研究科 村井俊哉教授9/21(日)PM

    多職種協働における折衷主義から多元主義へ
    折衷主義としての生物・心理・社会モデルを超えて、方法についての多元主義と価値についての多元主義を学び、多職種協働の現場でどのように適用できるかを考える。またケアにまつわる様々な概念デバイスについて理解を深める。
  3. 東京大学医学部附属病院 榊原英輔講師9/21(日)PM

    "Values-based practice
    ー価値観の多様性に向きあう実践医療倫理ー"
    英国の精神科医で哲学者でもあるフルフォードは、価値に基づく実践 (values- based practice; VBP)を提唱し、多様な価値観が飛び交う医療現場において、 エビデンスに基づく医療を補完するスキルだと位置づけた。VBPは共同意思決定を 実現するためにも必須の考え方であり、講義では簡単な演習も織り交ぜながら、 VBPの基本的な考え方を10のプロセスに沿って解説する。

12月

  1. 大阪大学大学院人間科学研究科教授 野坂祐子12/21(日)AM

    複雑なトラウマを抱える人の支援と回復
    トラウマや逆境体験がもたらす影響について、支援者と本人が一緒に理解していくトラウマインフォームドケア(TIC)について、基本となるアプローチを学び、対等な関係性と支援者の安全について考える。
  2. 岩手医科大学医学部神経精神科学講座 大塚耕太郎教授12/21(日)PM

    東日本大震災被災地におけるメンタルヘルス対策
    岩手県での経験を元に、東日本大震災後のコミュニティメンタルヘルスの取り組みについての講演を行う。震災直後の安全確保のためのマネジメントから、中長期的な復興過程の中でそれぞれの被災地域ごとに生じてくる課題をアセスメントし、必要な支援構造を構築するための実践知を具体的な経験から学ぶ。震災以前から岩手県で取り組まれていた自殺対策の枠組み、東日本大震災以降に構築した「重層的な支援構造」の意義について整理する。被災者や震災を経験したコミュニティが回復していくプロセスと、そこで求められる支援者の素養を理解し身につけることを目的とする。

2月

  1. 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部 藤井千代部長2/15(日)AM

    精神障害にも対応した地域包括ケアと権利擁護
    精神障害にも対応した地域包括ケアのビジョンを概説し、高齢者支援や子ども家庭支援とも連動した地域精神保健サービスを、各地域で具体的にどのように実践していくことが可能か検討する。求められる権利擁護のあり方についてグッドプラクティスを元に考察し、政策レベルと現場の実践のレベルで必要な変革について提案する。
  2. 社会福祉法人巣立ち会 田尾有樹子理事長2/15(日)PM

    地域における退院支援・若者支援の実践と人材育成
    脱施設化や若者支援など地域での実装における現実的な課題とその取り組みについて学び、支援者に求められる素養や組織の在り方について考える機会をもつ。

3月

  1. 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 國分功一郎教授
    東京大学先端科学技術研究センター 熊谷晋一郎教授3/15(日)AM

    『責任、帰責性、「自己責任」』
    哲学研究の世界では、自発性、主体性、言い換えれば“意志"の存在が疑われている。依存症をもつ人を、「意志が弱い」と認識するなど、“近代的意志"の存在を前提とした“常識"が人間に害を及ぼしている可能性について考え、ケアのあり方を再考する。
  2. 東京大学医学部附属病院
    笠井清登
    熊倉陽介
    TICPOCスタッフ3/15(日)PM

    TICPOCふりかえり
    (今後の実践に向けた概念と課題の整理、
    支援者支援)
    年間の講義を通して得た学びや支援に対する意識の変化、そして今後どのように社会に実践していきたいかを自由形式で共有し、TICPOCの視点での包括的な支援について受講生と一緒に検討する

関連機関